これから・・
水墨画の展望―「共鳴」
現代アートでは作家の意図を作品に反映させ、主義や主張などに沿って新たな作品が創りだされる。鑑賞者がどう受け取り、思考を巡らせるか重要なポイントである。
しかし、水墨画では意図的に説明することを避けている。
自然の現象に感動し、鑑賞者の心の中に自然の生命力や精神的な美意識、さらには感情を引き出してくれる。
それぞれの人が育った環境や経験から、感受性豊かに作品を鑑賞する。思考するのではなく、共鳴することが深く無限の芸術を感じることができる。
(このホームページの内容は、あくまでも個人の意見と日本美術文化を文献などで個人的に調べたものです)
高階秀治著 「日本人にとって美しさとは何か」 株式会社筑摩書房 2015年9月
宮島新一著 「長谷川等伯」 ミネルヴァ書房 2003年11月
ドナルド・キーン著 「日本人の美意識」 金関寿夫訳 中央公論新社 1999年4月
黒川雅之著 「八つの日本の美意識」 株式会社講談社 2006年7月
湯原公浩編集 「水墨画発見 別冊太陽 日本のこころ 124号」 株式会社平凡社 2003年8月
森田聡子編集 「日経おとなのOFF ようこそ禅の世界へ」 日経BP社 2012年6月
小林忠著 「墨絵の譜 日本の水墨画家たち1」 株式会社ぺりかん社 1991年11月
田中久文著 「日本美を哲学する あはれ・幽玄・さび・いき」 青土社 2013年9月
森神逍遥著 「詫び然び幽玄のこころ −西洋哲学を超える上位意識−」 桜の花出版株式会社 2015年1月
山崎武也著 「茶と人生 岡倉天心天心の『茶の本』に学ぶ」 PHP研究所 1997年9月
三羽邦美著 「おとなのための やさしい漢詩教室 」 瀬谷出版 2017年6月
谷崎潤一郎著 「陰翳礼讃」 中央公論社 1975年10月